オープンソースカンファレンス2015 Hokkaido – オープンソースの文化祭! に初めて行ってまいりました♪その時に感じたこと、勉強になったことなどをメモしておこうと思います!
追記:なお、スライドなどを自分の勉強のために次のページにまとめました♪
1-1.全体を通して。感じた雰囲気
- こういう技術を使ってこういうものをつくったよ、こういうことをしたよ、できたよ、苦労したよ、面白かったよ、がわかる。
- いま、何ができるかが何となく分かるカンファレンス。
- 男性多い。20代後半〜40代が多い印象。中高学生や、高齢者もポツポツいた。
- 男性はリュック率が高かった。
1-2.全体を通して。会場について
初めてということもあり、コンベンションセンターのどこらへんで行われているのか、大ホールか会議室なのか、そもそも受付する必要があるのかないのか、、、などわからないことだらけでした><。
ちなみに、会場についたらまず受付をする必要がありました!
- 会場のコンベンションセンターは地下鉄東札幌駅。駅から 10 分ほど歩く。傘を忘れずに。
- バスもあるが、土曜の本数は少なかった。
- 徒歩 5 分ほどの場所にイーアス札幌(スーパー)があり、選んで食事などできる
- コンベンションセンターに入って、迷った。正面から入ると閑散とした雰囲気で会場を間違えたかと思ったほど。
- 受付は、右手の一番奥。ウロウロした。2階に上がってセミナー会場見つけた。1階にも何かあったので降りたら受付があった。賑わっていた。
1-3.全体を通して。パソコンでメモを取るときに気をつけたこと
- ディスプレイの照明をできるだけ落とす。「スクリーンをロック」が役に立った(設定はこちらを参照)。とはいえ、照明だけ切ってロックははしない設定にできれば Mac の電池をより気にせずにセミナーに集中できると思った。
- 常にディスプレイの明るさを半分以下に落とした。電池を持たせるため。
- PC 使ってノートを取ることは特に禁止されていなかった。打鍵音に気をつけてメモ。
1-4.全体を通して。その他感じたこと。
- 受講希望は事前に出したが、セミナー会場に空きがあれば直前でも受講もできるかスタッフに交渉の余地ありそう!?
- 印象的に感じた展示。
- HTML5のフレームワーク、hifive – HTML5企業Webシステムのための開発プラットフォーム – hifive
関連 → HTML5? それともネイティブ? スマホ業務アプリの作り方4種を徹底比較 - TechTargetジャパン スマートモバイル - SaCSS – 札幌のウェブデザイナー・コーダー向け勉強会・セミナー → ウェブのフロントがメインだが、こだわっていはいないようだ。
- CanSat 缶サット甲子園 → 参加者はミニ衛生を作る。ロケットで打ち上げて落下中の 5 〜 6 秒で面白いことをやったチームの優勝。ハードウェア、マイコン、プログラミングなどのもの作りの力が必要なため、参加は正直敷居が高い。記憶にある会社名だと思ったら、これだった。→ TEDxSapporo » 植松 努
- HTML5のフレームワーク、hifive – HTML5企業Webシステムのための開発プラットフォーム – hifive
- #osc15do を追うと雰囲気や周辺情報や感想が見えて便利。盛り上がっている印象
- 「#osc15do」の検索結果 – Togetterまとめ
以上が全体を通して感じたことでした。とても居心地のよい雰囲気でしたの。
続いて、各セミナーから幾つか覚えておきたいと思ったことをメモいたします。なお、セミナーの内容のメモには、誤っている箇所もあると思いますこと予めお断りいたします。
2-1.聞いたセミナーのメモ。11:00-11:45 自治体の港湾業務システムをSymfony2でゼロから作ってみた。
2-1-1.Symfony2 について登壇者が感じたこと
- 単位はバンドル。
- ORM は Doctrine (分離可能)
- twig テンプレートがありがたかった。
- 日本語情報はあまりない。ほとんど Symfony 公式サイトから
- Entity は、DB にマップする部分。アノテーションが特徴的。コメントだからと試しに消したら動かなくなった。バリデーションもここに書く。面白い。
- xxxrepository.php = SQL のイメージ
- Form。画面とプログラムのやり取りに使う
2-1-2.HTML5 やフロント側で使った技術の特徴
- CANVAS。ブラウザ側で描画ができる。すごい。
- SVG。中身は XML なのでイベントを埋め込める。クリッカブルマップはもう要らない!Snap というライブラリがいい。
- WMS(Web Map Service)
- WFS(Web Feature Service)。地図に地物を描画、図が描ける。
2-1-3.今後のオープンソース展開予定
- 商品化。一部オープンソース公開予定。→ あまつみ
- セキュリティの担保は?→ソースは公開するが、セキュリティは保証しないしメンテできるとは限らない。公開物をベースにカスタマイズしてね。セキュリティを保証して欲しければ商品を買ってね。
2-2.聞いたセミナーのメモ。13:00-13:45 リリース間近の「EC-CUBE 3」に迫る!最新の開発情報をご紹介
2-2-1.目指すこと。解決されること。
- プラグイン競合。
- ソースが密結合で単体テストができない現状を改善。
2-2-2.変わること。大きく3点。
2-2-3.Silex
- 依存するライブラリが変わる。PEAR → Symfony の Silex
- ディレクトリは機能毎に分けていた。ドメインドリブンを意識、Symfony のディレクトリ構造を取り入れた。ルーティングを使用したので HTML 扱いやすくなった。
- ファイル命名、ものすごく変わった。フレームワークに準拠させた。
- 規約、独自 → PSR-2、PSR-4。
- Composer を使うようにした。
- PEAR::MDB2 → DoctrineORM
- Smarty → Twig。
- EC-CUBE の Plugin は、独自仕様でのフックから Symfony のイベント、Doctrine フィルタを使用に変更。ただしこれらで対応不可能なところは今まで通りの独自仕様で。
- Smarty と違って、オブジェクトと配列の違いを意識しなくてよくなる。エラーが減るはず。
- <!– —> → {{ }}
- doctrineORM を使うことでライブラリレベルで脆弱性を生みづらくなる。
2-2-4.GitHub
- subversion → GitHub。subversion はコミット後に精査してリバート(受け入れない)ことがあったので喧嘩が起きやすかった。
- GitHub にして pull request を使うことで精査後に取り込むようにした。
- 取り込むまでの流れ。 Qiita →GitHub → slack。AppVeyor、Travis の CI が通れば pull req 受け入れ対象になる。GitHubに慣れてね。
2-2-5.デザイン
- Bootstrap に対応した管理画面。フロントはレスポンシブ対応にだけ使っている。
メニューを、ショップ運用者にとって使いやすくなるよう考えた。 - フロント。カゴ落ち対策。購入完了で、5 〜 7 STEPかかっていた。長かった。→ 3 ステップ(最短2クリック)で終わるようにした。
2-2-6.まとめ。スケジュールなど
- Symfony を使うことで、堅牢、安全、簡単に。
- 要望は issue への投稿でお願いします。
- EC-CUBE の 2 と 3 にプラグインの互換性はない。
- EC-CUBE のサポートは 2017年6月までで終了。
2-3.聞いたセミナーのメモ。15:15-16:00 “鳥”でも出来る脆弱性情報の集め方・付き合い方
撮影、録音、ストリーミング禁止のセミナーでした。
2-3-1.登壇者
セミナーの内容の骨子は次でした。
- 脆弱性の、把握 → 評価 → 対応
2-3-2.把握
- 自分の把握。ソフトウェア、保守内容、連絡窓口
- 知るきっかけ。
- 情報の公開、
- 悪用されている、
- 窓口への届け出
- 押さえておくサイト。RSS 使うと良い
- 確度高 → JPCERT/CC
- 確度高 → IPA
- 日々 → セキュリティホールMemo
- 日々 → twitterセキュリティネタまとめ
- 押さえておきたい Twitter アカウント(セキュリティおじさん♪)
- @kitagawa_takuji
- @ntsuji
- @0x009AD6_810
- @??? ← メモできず
- @ockeghem
- セキュリティ情報、脆弱性情報はどうやって見るか?→ 製品名、言語名
- ダメな窓口。
- 窓口たくさんあってどれ?
- メールなし。
- 返事なし。経過報告なし。
- よそのサイトのインシデントをチェック。どんな方法で被害を受けたのか?
- 見つけた!そのとき押さえておきたい情報
- 修正方法
- CVE ← 脆弱性を識別するユニークなIDのこと
- 検証コード
- 回避策
- 影響範囲
- 悪用状況
2-3-3.対応
- 最新版へ更新する。簡単。ただし、できるようにしておく環境を整えるのに壁がある場合があるので注意。
- 修正方法がない、時間がかかる場合 → 回避策、英語だと Workaround という。
2-3-4.評価
- 脆弱性でできてしまうこと
- RCE ウイルスに感染する
- EoS 管理者になれる
- SFB 防壁を回避する
- DoS サービスを妨害する
- ID 秘密が漏れる
- 特に気をつけたいのは、ネットワーク越しに悪用可能 + ( 攻撃コードが公開 or 悪用する攻撃が発生 )
- 注意!一次情報(開発元、報告者)をあたる。二次情報(有志の検証、各種報道)だけで評価をしないこと。
2-3-5. 脆弱性アンテナの鍛え方
- おすすめの練習台。毎月題 2 水曜日の MS セキュリティ情報公開。これらを調べてみる。たとえば、脆弱性件数、影響範囲、優先順位、悪用有無。
- ↑は答え合わせもできる。当日午前中には月次情報を取りまとめた一覧表が公開される。
- 謝辞欄からも有用な情報が読み取れる場合も。たとえば、謝辞のリストに日本人がいる → 国内で攻撃発生!? → そうならすぐに対応が必要かも。
2-4.聞いたセミナーのメモ。16:10-16:55 分散処理基盤Apache Hadoop入門とHadoopエコシステムの最新技術動向
Hadoop ハドゥープとはどんなものかわかってもらうのが目的のセミナーとのことでした。
2-4-1.Hadoop とは?その特徴
- 大規模分散処理フレームワーク。大容量・多件数のデータを扱えるようになる。
- 集中管理型の分散システム。
- ハードウェア構成。
クライアント —— Hadoop マスタサーバ(データ管理、ジョブ管理) —- Hodoop スレーブサーバ - ソフトウェア構成。2つのコンポーネント。
- HDFS(分散ファイルシステム)
- MapReduce
- 分散ファイルシステム。複数のサーバをつなげて、1つの巨大なファイルシステムのように振る舞える
- 振る舞う裏での動き方。
- ファイルをブロックサイズで分割
- 複製(レプリケーション)してスレーブサーバに格納。複製は3つのサーバに置く。
- MapReduce アルゴリズム。大量の件数のデータが有った時に複数ワーカーで分散して処理する。
2-4-2.Hadoop が適する領域
- 数十GB以上 〜 PB のデータを扱うのに適している。
- 数日かかるようなバッチ処理に適している。
2-4-3.Hadoop のエコシステム
- MapReduce を書くためのエコシステム。
- データ連携エコシステム。
おわりに
閉会式の様子は、USTREAM 中継されておりました。
和やかで楽しい、笑いの絶えない閉会でしたわね♪
また、ハッシュタグ #osc15do を追っておりますと、発表資料を公開したというツイートや観光情報など興味深いツイートが見られましたので、適当に掲載しますの。
- 2015-06-13 OSC Hokkaido 2015 で発表する プログラミング言語Elxiir の資料のアウトライン
- NetBSD/hokkaido.rst at master · ebijun/NetBSD
- IoTことはじめ-クラウドサービスにセンサを繋いでみよう
- OSC 2015 Hokkaido で発表しました #osc15do – @sakag1975 blog
- phpspecで学ぶLondon School TDD
- OSC2015北海道で「phpspecで学ぶLondon School TDD」という発表をしてきました – iakioの日記
- Naruhounix // Speaker Deck
- jus研究会札幌大会「なるほどUnixプロセス – RubyでUnixの基礎を学ぼう」 – YouTube
- EJectコマンド工作、その魅力に迫る。 / osc15do-eject // Speaker Deck
- クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とその対策手法 (OSC2015Hokkaido版)
- Introduction softlayer and bluemix
- Osc2015北海道 札幌my sql勉強会_波多野_r3
- OSC2015北海道で「これだけみれば大丈夫ーCactiによるMySQLパフォーマンス監視のツボ」という発表をしてきました | 株式会社インフィニットループ技術ブログ
- センパイ!このプログラムクラッシュするんですけど。。。
- 20150613 html5プロフェッショナル認定試験 レベル1技術解説セミナー
- [レポート]PostgreSQLの監視運用を楽にするツールのご紹介 ~ pg_monz と fluentd ~ in OSC2015 Hokkaido #osc15do | Developers.IO
- [レポート]MySQL 5.7 RC登場!MySQL最新開発ロードマップ in OSC2015 Hokkaido #osc15do | Developers.IO
- OSC 2015 Hokkaido に参加してきた #osc15do | Web開発者の日常
- CMSでWEBページを 更新するってどんな感じ? ~NetCommonsのやさしい更新画面、WYSIWYGを解説してみる~
- PyCon mini Sapporo
- はじめよう TypeScript – 入門から実践まで – 素の JavaScript とはさようなら!
- OSC2015北海道で「好きな場所で働くということ。~ Uターン、Iターンの良さ ~」という発表を行ってきました | 株式会社インフィニットループ技術ブログ
- 好きな場所で働くということ。[Uターン転職編]
- 念願の北海道にUターンで帰ってきた – OSC北海道2015
- 好きな場所で働くということ Iターン編
- 8-9-10=Jessie,Stretch,Buster
- オープンソースカンファレンス2015 Hokkaido – 日々の記録 別館
- Osc2015 hokkaido postgresql-semi-stuructured-datatype
- OSC 2015 Hokkaido Elixir – niku – Rabbit Slide Show
- 2015/06/13/プログラミング言語Elixir – ヽ(´・肉・`)ノログ
来年も、機会が合いましたらぜひ参加したいと感じました♪
以上です。